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群馬の技一番
髙橋 玉江
所在地  前橋市
受賞年度  令和2年度
両面羽織や大振袖、裁付袴などの縫製技能に加え、切り嵌めにより紋や模様を付ける作業について高度な技能を有している。群馬県和裁技能士会の役員や全技連マイスターとして、和服文化の普及に尽力している。自身が主宰する和裁教室において、多くの生徒を輩出しているほか、技能検定委員として、技能検定の適正な実施に貢献している。
和服仕立職
髙橋 玉江
さん

和服仕立職


髙橋さんは、母親の勧めで高崎和服専門学校に通うことになったが、様々な作品を仕立てていく中で、自分の手で作品を仕上げる楽しさを感じたと語る。専門学校卒業後は、前橋市と安中市で和裁教室を主宰し、40年以上にわたり後進技能者を育成に携わっている。受講生の中には、20年以上継続して受講をされている方もいる。髙橋さんの指導を受けた多くの後進技能者が、現在和裁業界で活躍している。

異なる素材の縫い付け


髙橋さんは、和服に威厳や華やかさを出すために、紋や模様をつける「切り嵌め」という手法を得意としている。写真は、髙橋さんが呉服店から依頼を受け、古くなった和服の模様の部分を裁断し、別布に新しく嵌め直した作品である。また、素材や色柄が異なる反物を縫い合わせ、リバーシブルで着用できるようにした「両面羽織」の仕立てなど、素材ごとの特性や柄のバランス、伸び縮み等を勘案して縫い合わせる高度な技能を有している。

地域活動、支援活動への貢献


日本のマラソンの発祥とされる「安政遠足侍マラソン」の安中市合併10周年記念大会(平成28年5月開催)において、主催者である安中市からの依頼により、ゲストランナーの侍衣装を製作した。走りやすいように丈を短くするなど工夫された衣装は、実際に着用したゲストランナーから喜ばれたという。

また、東日本大震災の発生時は、群馬県和裁技能士会の会長として、会員に協力を呼びかけ、防寒対策のためのちゃんちゃんこを製作し、被災地に贈る支援活動を行った。

組合活動・イベントの開催


髙橋さんは、日本和裁士会群馬県支部の活動として、令和元年度に、国指定重要文化財「臨江閣(前橋市)」別館を会場に「きもの作品展」を主宰した。作品展の開催は、髙橋さんの長年の念願であり、当日はきものショーのほか、技能グランプリ入賞者による和裁の実演、シュシュの製作体験などが行われ、大盛況であった。また、全技連マイスターや技能士会の活動として、県内各地でものづくり体験教室を開催している。ショッピングモールを会場として開催した際、開店前から行列ができており、それがものづくり教室を目的に来た人たちだと分かったときは、とても嬉しかったと語る。
・和服仕立職の存在があることを、もっと多くの方に知ってほしい。

・受け身にならず、自分をアピールして出していってほしい。